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薪ストーブ導入の課題は薪の調達

2017年03月20日

薪ストーブの要望が最近増えているように感じます。とてもいいモノだと思いますが、メインの暖房器具として薪ストーブ導入を考えるとき、一番の課題はやはり「薪の調達」だと思います。


↑玉切りの状態。約40センチメートルにそろえられています。これを割って薪にします。

我が家も薪ストーブを導入して数年経ちますが、最近ようやく自分に合った調達方法に落ち着いてきた感じです。
方法は沢山ありますので今まで私が薪を調達してきた方法を紹介いたします。


一番お手軽な方法。それはずばり、「普通に買う」だと思います。

●ストーブを購入した業者を通じて購入
ストーブ屋さんは大体薪の面倒も見てくれるはずです。普通に買えます。導入当初はこの方法でした。

●ホームセンターで購入する
ホームセンターで売っています。ホームセンターといっても都市部にお住まいの方はピンとこないかもしれませんが、少し郊外に出ればたくさんあります。カーマ、コメリといった感じの店です。売っていないところもありますので事前に確認が必要です。
ヒノキ薪が1束400円ぐらいで売っています。ナラの薪も600~700円ぐらいで売っています。取り寄せてもらえば大量購入も可能でしょう。

●通販で購入する
薪もネット通販で普通に変えます。送料がもったいないと感じるか、お手軽だと感じるか。


●田舎の薪販売所に買いに行く
山間部の田舎道を通っているとたまに見かけます。私の家の近くでいうと、名古屋から車で2時間ほど北上した、中津川市加子母というところの国道257沿いにあります。ナラの薪が山積みされています。私も購入したことがありますが、自分で運ぶため結構割安感があった記憶があります。都市部からだと少々遠く手間を感じるかもしれません。


次に少し手を掛けたいの方法。製品となった薪を買うよりも安く。
●森林組合に問い合わせてみる
原木を購入できます。玉切から自分でやりたい方向け。ナラやサクラといった堅木はないかもしれませんが、あまり気にしない私はヒノキを購入しました。軽トラで乗り付け2mぐらいの原木を2杯分購入。庭で玉切り、薪割までやりました。

●玉切りの状態のものを買う
薪販売をしている方に薪になる前の玉切りの状態のものを安く買えないか、と問い合わせたところ、「いつも有るわけじゃないけど、有るよ」と。軽トラ2杯分ぐらい購入したことがあります。ダメもとで問い合わせてみると、思いがけずいいことがあるかもしれません。製品の薪より割安で買えました。


●きこりの知人に運んでもらう
私の最近の最も多い調達方法です。玉切りの状態のものをトラックで家まで運んでもらいます。なかなかきこりの方と知り合う機会は少ないかもしれません。私の場合はラッキーなのだと思います。きこりの方にとってはいい小遣い稼ぎになっているようで、WINWINの関係になれているのかな、と思います。

●プレカット工場に問い合わせてみる
プレカット工場では端材が出ます。それを安価に購入できないか、という問い合わせをしたことがあります。順番待ちになっていたりしますが、割とお手軽に手に入れることができます。針葉樹ばかりだし集成材も混じりますが、乾燥済みなのですぐに燃やせ、割と重宝しました。ただサイズがバラバラなので薪として整えるので手間が掛かります。


最後に、しっかり手を掛ける場合
●山に薪を取りに行く
山林所有者の方にお願いし、間伐などで倒されている木を拾いに行ったことがあります。このためにチェンソーも購入しました。手間は目いっぱいかかりますが、おそらく一番安価に薪を手に入れられる方法だと思います。薪の調達、と聞くとこの方法を想像する方も多いかも入れません。ストーブ購入時はこの方法を主流にしようと気負っていた感じがありましたが、なかなかそこまでできません。お手軽な方法に流れていきました。

薪ストーブ

運がよければタダ同然で手に入ることがある薪ですが、暖房費を安くつけようと頑張りすぎるとそれが心配の種になりかねません。方法はたくさんありますので、薪調達の苦労も楽しく感じられる程度にしましょう。薪=燃料なのですからそれなりのコストは掛かる、と考えれば薪調達についての気持ちも楽になるのではないかと思います。


これからちょうど薪調達のシーズンに入っていきます。できれば年に一度はお弁当を持って薪調達に山に行きたいと想います。

 

伊藤 晋一郎

一級建築士設計事務所 株式会社 有理社

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